14 5月 2013
世界の「KUSAMA」ベトナム初個展
この度、国際交流基金ベトナム日本文化交流センターでは、日越友好年を記念し、「草間彌生:オブセッションズ」展を開催いたします。
水玉のモチーフと強烈な個性で世界にその名を知られ、近年は、ルイヴィトンとのコラボレーションでも話題になった前衛芸術家の草間彌生さん。
2009年には文化功労者に選ばれ、圧倒的な業績を残しながらも、なお、ますます精力的に創作を続けている草間さんの代表的なインスタレーションの数々を、ベトナム日本文化交流センター(以後、「同センター」)の敷地全体を使って紹介いたします。
まず、同センターの中庭には、1,500個のシルバーボールが配置され、草間さんの代表的なインスタレーションのひとつ「ナルシスの庭」が現れます。また、中庭の後方と車庫には、赤と白の鮮やかなドットの巨大なオブジェ「新たなる空間への道標」9点が、所狭しと展示されます。
さらに展示ホールには、赤と白のドットバルーンと鏡によるインスタレーション「ドッツ・オブセッション」が設置され、別館のキッチンルームでは、見る者に2次元と3次元の錯覚を起こさせるカラフルなインスタレーション「I’m Here, but Nothing」が展開されます。
敷地いっぱいに展開される「クサマ・ワールド」の初来越には、ベトナムのメディア、アート関係者から一般の方々まで、大きな反響が得られると期待されます。
日本の皆様も、世界の「KUSAMA」作品を無料で楽しめるまたとない機会です。ハノイにおいでの際は、是非、同センターまで、お気軽にお立ち寄りのうえ、お楽しみください。
草間彌生: オブセッションズ
【会期】 | 2013年5月25日(土)~7月28日(日) |
【会場】 | 国際交流基金ベトナム日本文化交流センター |
[住所] 27 Quang Trung, Hoan Kiem, Hanoi | |
[開館時間] 9時~18時、会期中無休 | |
【オープニング】 | 2013年5月25日(土) 10時~ |
― 鈴木秀生公使(在ベトナム日本国大使館)ご挨拶 | |
― 草間彌生さんからのメッセージ(代読) | |
草間 彌生
長野県生まれ
前衛芸術家 画家 小説家
http://www.yayoi-kusama.jp/j/biography/index.html
10歳の頃より水玉と網模様をモチーフに絵を描き始め、水彩、パステル、油彩などを使った幻想的な絵画を制作。
1957年渡米、巨大な平面作品、ソフトスカルプチャー、鏡や電飾を使った環境彫刻を発表する。1960年代後半にはボディ・ペインティング、ファッション・ショー、反戦運動など多数のハプニングを行う。1966年第33回ベニス・ビエンナーレに参加し、「ナルシスの庭」を発表。また映画製作や新聞の発行などメディアを使った表現にも着手。1968年自作自演の映画「草間の自己消滅」は第4回ベルギー国際短編映画祭に入賞、アン・アーバー映画祭で銀賞、第2回メリーランド映画祭にて受賞。ヨーロッパ各国でも展覧会、ハプニングを行う。
1973年帰国、美術作品の制作発表を続けながら、小説、詩集も多数発表。1983年小説「クリストファー男娼窟」で第10回野性時代新人賞を受賞。
1986年フランスのカレー市美術館、ドール美術館にて個展。1989年ニューヨーク国際芸術センター、イギリスオックスフォード美術館にて個展。1993年第45回ベニス・ビエンナーレに参加。
1994年より野外彫刻を手がける。福岡健康センター、福岡美術館、ベネッセ・アイランド直島文化村、霧島アートの森、松本市美術館、松代駅前(新潟)、TGV リール駅前(フランス)、ビバリー・ガーデンズ・パーク(ビバリーヒルズ)、平和公園(安養市、韓国)に野外彫刻を、リスボンの地下鉄通路に壁画を制作。
1996年からは主にニューヨークのギャラリーを中心に活動を始め、国際美術評論家連盟よりベストギャラリー賞1995/96、ベストギャラリー賞1996/97を受ける。
1998年から1999年にかけてロスアンゼルス・カウンティ・ミュージアムを皮切りに大回顧展がニューヨーク近代美術館、ウォーカーアートセンター、東京都現代美術館を巡回。
2000年、第50回芸術選奨文部大臣賞、外務大臣表彰を受賞。同年、フランス、コンソルシウムで始まった個展は、パリ日本文化会館、オーデンセ美術館(デンマーク)、レザバトア美術館(トゥールーズ)、クンストハーレーウイーン、アートソンジュ・センター(ソウル)、アートソンジュ・ミュージアム(慶州)を巡回。
2001年、朝日賞受賞。
2002年、松本市美術館開館記念個展、紺綬褒章授賞。
2003年、フランス芸術文化勲章オフィシェ受勲、長野県知事表彰(芸術文化功労)受賞。
2004年、森美術館個展「クサマトリックス」(森美術館)は52万人を動員。同年、東京国立近代美術館より始まった個展が京都国立近代美術館、広島市現代美術館、熊本市現代美術館、松本市美術館を巡回。
2006年、ライフタイムアチーブメント賞(芸術部門)、旭日小綬賞、高松宮殿下記念世界文化賞(第18回)絵画部門受賞。
2008年、ドキュメンタリー映画(ニアイコール) シリーズ第5弾「草間彌生 わたし大好き」公開。ボイマンス・ファン・ベーニンゲン博物館(オランダ)にて回顧展の巡回が始まる。松本市名誉市民に推挙される。
2009年、シドニー現代美術館、ウェリントンシティギャラリー(ニュージーランド)回顧展巡回。ガゴシアン・ニューヨーク、ガゴシアン・ビバリーヒルズ、ヴィクトリア・ミロギャラリー(ロンドン)、Padiglione d’Arte Contemporanea(ミラノ)の各都市で個展。文化功労者に選出される。
2010年、十和田市現代美術館にて個展、同市アート広場に恒久彫刻インスタレーションを展示。シドニービエンナーレ、あいちトリエンナーレに参加。ヴィクトリア・ミロギャラリー(ロンドン)、Fiac(パリ)で個展。
2011年、ガゴシアンギャラリー(ローマ)、ヴィクトリア・ミロギャラリー(ロンドン)で個展。国立ソフィア王妃芸術センター(マドリッド)から欧米回顧展がスタート、ポンピドゥー・センター(パリ)へ巡回。ワタリウム美術館(東京)個展。秋には成都ビエンナーレ(中国)参加、クイーンズランド・アートギャラリー(ブリスベン)で個展。
2012年、国立国際美術館(大阪)で新作個展が巡回開始、その後埼玉県立美術館、松本市美術館、新潟市美術館へ巡回。欧米回顧展がテート・モダン(ロンドン)、ホイットニー美術館(ニューヨーク)へ巡回。ヴィクトリア・ミロギャラリー(ロンドン)で個展。新宿区栄誉区民顕彰。アメリカン・アカデミー・オブ・アーツ&レターズ会員。ルイ・ヴィトンとのコラボレーション「LOUIS VUITTON × YAYOI KUSAMA Collection」を発表。
■ 【問合せ先】
国際交流基金ベトナム日本文化交流センター(担当:吉岡)
27 Quang Trung, Hoan Kiem, Hanoi│TEL(携帯)+84-(0)123-384-4138
Email:norihiko_yoshioka@jpf.org.vn
■ 作品写真(広報用)
草間彌生
「ナルシスの庭」と「新たなる空間への道標」
2004 インスタレーション、ミクストメディア
[インスタレーション・ビュー] 松本市美術館(長野県)
草間彌生
「新たなる空間への道標」
2009 インスタレーション、ミクストメディア
[インスタレーション・ビュー] ヘイワード・ギャラリー(ロンドン)
草間彌生
「I’m Here, but Nothing」
2009 インスタレーション、ミクストメディア
[インスタレーション・ビュー] モスクワ市近代美術館
草間彌生
「新たなる空間への道標」
2012 インスタレーション、ミクストメディア
[インスタレーション・ビュー] 松本市美術館(長野県)
■ プレスリリース